熊本地震の記録誌「2016熊本地震 それぞれの未来(あした)へ」(平成31年1月1日熊本県土地家屋調査士会発行)が、熊本県の「熊本地震デジタルアーカイブ」にアップされました。
これで、土地家屋調査士や法務局の方々だけではなく、どなたでも記録誌を閲覧できるようになりました(ダウンロードも可能です)。
熊本地震からちょうど3年。
記録誌を作り終えた安堵感も加わり、ワタシは当時のたいへんだったことをだんだん忘れつつあります。
そんなとき、ワタシの町内で町内会の総会がありました。
その中で町内会長から、事業計画に地震の際の避難訓練を企画し、たいへんだった当時のことを忘れずに、また今後も予想される地震にキチンと対応できるようにしたいという説明があり、ボーッとして暮らしていたワタシは、改めて地震への備えが必要なことを再認識した次第です。
ところで、うちの町内会長(女性)は、熊本地震の数ヶ月前に避難訓練をし、さらに一月前くらいには消防署の地震体験車を使った地震に対する訓練をしました。
その当時ワタシは近くに活断層があることは知っていましたが、なぜか心の中には、熊本は地震は絶対ないという何の根拠もない「神話」がありましたので、レクレーションのつもりで訓練に参加しました。
しかし、そのあと直ぐに熊本地震がおきました。
これらの訓練があったおかげで、お年寄りを含め町内の多くの人がスムーズに避難することができました。
また、ご近所で声を掛け合い、皆で一緒に一夜を過ごしたものでした。これも、訓練を通じてお互いに信頼関係があったためでしょう(この辺のことは、記録誌にも載せています)。
地震は必ず来ます。
熊本地震を体験して、自信を持って言うことができます。
日本列島という地球でも1番不安定な場所に位置するこの国に住んでいる以上、いつどこで地震が起きても不思議ではありません。
もしかしたら、今夜大きな揺れがあなたを襲うかもしれません。
そのときに、少しでもお役に立てればと思い作った記録誌です。
土地家屋調査士の目線で作っていますが、司法書士の方や、一般の方にも興味が持てる、また役に立つ読み物にもなっています。
どうぞ、一度目を通してみてください。