ムッ・・・ (2013.7.20)


「請求のあった登記情報は、登記事件の処理中です。登記事件の処理が完了するまで、登記情報を提供することができませんので、完了後に請求してください。」


インターネットで閲覧をしていると、時々このようなメッセージが出ます。今回は、そのお話し。


顧客から、売買の登記の依頼がありました。

早速、インターネットで閲覧をします。インターネット閲覧ができるようになって、格段のスピードアップが図れるようになりました。ありがたいことです。

で、閲覧結果は上記のエラーメッセージ。

(登記中か。)

依頼者に、電話を入れます。

「済みません。閲覧したところ登記中です。何か申請をされてるようですが?」

「え〜?。何もしてないと思いますよ。こちらの弁護士に聞いてみます。」

との返事。

(こちらの弁護士?)

(もしかしたら、訳あり物件ね?)


しばらくして、所有者の代理人と称する弁護士から電話がはいりました。

「登記が出てるって、本当?所有者は心当たりがないといっとるけど。」

「閲覧したら登記中と出たもんですから・・・。」

「おかしいな。何が出てるかわからんね?」

「登記が終わるまでわかりません・・・。」

「出とるはずないんだけど。」

「わかりました。じゃ、念のためもう一度閲覧してみます。」


(もしかしたら地番の入れ間違い?)
(いいや。ちゃんと間違いなく入ってる。)

頭の中をいろんなことが巡る中、再度インターネット閲覧サイトにアクセスをして、慎重に所在地番を入力し、[請求]をクリック。

「あれぇ?」

(閲覧ができた。なぜね?)

件の弁護士に電話をする。

「閲覧ができました。登記中ではありませんでした。」

「え?どういうこと?」

「改めて閲覧したら、できたです。」

「さっきは、地番間違えたんとちがう。」

(カチン・・・)

「いえ。チャンと入力しました。」

「じゃぁ、パソコンがおかしいんとちがう。仕事の道具なんだから、チャンとしたものを使わないとダメだよ。なぁ。」

(ムッ・・・)


まぁ、このやりとりは少し脚色されていますが、最近実際にあった話しです。閲覧の結果を見ても、近頃登記された形跡はありませんでした。しかし、確かに「登記中」のメッセージが出たのです。

2回閲覧して、2回とも。


パソコンのせいだとは、どうしても思われません。

だって、エラー表示は、インターネット閲覧のサーバーから出されているものですから。


そこで、他にこういう経験をされた方がいないか、検索をしてみました。

なんと、一人いらっしゃいました。

司法書士円月堂の“それから、これから”

(うんうん。俺と全く同じだ。やっぱり、システムのエラーに違いない。)

(あの弁護士め。言いたい放題いいやがって・・・。)


そういえば、こういうエラー表示も出たことがあります。


(カードの有効期限はまだあるばい。)
(利用限度額以上に閲覧なんかするわけなかろもん。)
(「事故カード」?冗談じゃない、まともに取得したカードだよ。)

このときも、再度閲覧をし直したら、すんなりと閲覧ができました。


今回の教訓。

    インターネット閲覧のエラー表示は、疑って掛かるべし。

「登記中」のエラーが出たときは、しばらく時間を置いて閲覧をし直すか、もし決済が迫っていて時間がないときは、迷わず登記所へ走って閲覧をするかしたほうがいいようです。

そうそう、どんなシステムでも、「絶対間違いはない」ということはありえないと、あの福島第一原発事故で身にしみたばかりでした。

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