では、新しくパソコンを買いたいが金はないし・・・というワタシの境遇に似た方や、XPを買ってまだ4年しかたっていないのに・・・とか、ハードディスクも替えたばかりだからもったいないよ・・・という堅実な方は、どうしたらいいか。
今あなたが使っているXPマシンを、Windows 7 や Windows 8 にアップグレードするという方法があります。
少しマニアックな話しになりますが、興味のある方はどうぞおつきあいください。
Windows 7 や Windows 8 にアップグレードするためには、パソコンの性能や積んでいるメモリなどに制限があります。
ここに書いてあるスペックは、最低条件です。あなたのパソコンのCPUの種類やメモリの大きさを見るには、「マイコンピューター」から、右クリックで「プロパティ」をクリックしてください。
なお、パソコンに搭載されたCPUが Core 2 Duo 以上、メモリが 32bit の Windows で2GB以上、64bit の Windows で4GB以上なら、仕事に使うときにストレスなく使うことができます。
では、あなたが今使っているXPマシンと今使っているパソコンは、Windows 7 や Windows 8 にアップグレードして使うことができるのでしょうか。
次に紹介するサイトにアクセスすると、今すぐに判断することができます。
なお、マシンの性能によってはアップグレードできないこともありますので、そのときは潔く新しいパソコンを購入してください。
(1) Windows 8
XPから直接 Windows 8 へアップグレードすることができます。
あなたのXPマシンが Windows 8 へアップグレード可能かどうかは、次のサイトで調べることができます。
Windows 8 へアップグレードを考えている方は、次をクリックしてやってみてください。
使い方
- [アップグレード アシスタントのダウンロード ]をクリック
- [実行]をクリック
- 「互換性をチェックしています」画面が表示され、結果が出ます。なお、結果が表示されるまでには、数分かかります。
「チェックした結果です」画面に変わり、「要確認」の項目があるときは、互換性が無い(アップグレードすると動かない)ソフトやハードウエアがあるということです。
- 「互換性の詳細を見る」をクリックします。
「要確認」のソフトやハードウエアのドライバが更新可能の場合、又はそのソフトやハードウエアが必要ない場合はアップグレードは可能です。なお、「お使いのパソコンにはセキュアブートとの互換性がありません」のメッセージは無視していいようです。
- [印刷]をクリックすると、結果が印刷されます。
- 終了するには、[閉じる]をクリックして「チェックした結果です」画面に戻り、[×]をクリックします。
(2) Windows 7
XPから直接 Windows 7 へもアップグレードすることができます。
あなたのXPマシンが Windows 7 へアップグレード可能かどうかは、次のサイトから専用のソフトをダウンロードして調べることができます。
Windows 7 へアップグレードを考えている方は、次をクリックしてやってみてください。
使い方
- [Upgrade Advisor のダウンロード]をクリック
- 「Download Center」というサイトが開きますので、画面右下の[ダウンロード]をクリック
- 「その他の推奨事項」という画面が開きますので、画面右下の[不要です。続けます。]をクリック
- [実行]をクリック
インストールが始まります。
- [ライセンス条項に同意します]をクリック
- [インストール]をクリック
- [閉じる]をクリック
- ディスクトップにできた「Windows 7 Upgrade Advisor」というアイコンをダブルクリックすると、「Windows 7」という画面が出ますので、[確認を開始する]をクリックします。
- 「互換性をチェックしています」画面が表示され、結果が出ます。なお、結果が表示されるまでには、数分かかります。
- 「解決しなければならない可能性がある問題の数」画面に変わり、件数が表示されます。
件数分の要解決項目があるということです。そのときは、画面を下げて、その項目を探します。これらのソフトやハードウエアのドライバが更新可能の場合、又はそのソフトやハードウエアが必要ない場合はアップグレードは可能です。
- [印刷]をクリックすると、結果が印刷されます。
- [閉じる]をクリックして終了します。
なお、Windows 7 の場合は、「32ビット レポート」と「64ビット レポート」があり、前者は32bitの Windows 7 に、後者は64bitの Windows 7 にアップグレードが可能かどうかの判断結果です。
どうでしたか。
あなたのパソコンはアップグレードして使えそうですか。
6.7と8、32bit と 64bit、どれに入れ替えるか
では、アップグレードが可能な場合、Windows 7 とWindows 8 、32bit と 64bit のどのOSに入れ替えたらいいでしょうか。
(1) Windows 7 とWindows 8 どちらにするか
あなたのパソコンがアップグレードできるかどうかを調べた結果、例えば Windows 7 ではOKだが、Windows 8 では動かないソフトがあったというときは、そのソフトがいつも使っているソフトなら、迷わず Windows 7 にすべきでしょう。
必要なソフトが全部 Windows 7 とWindows 8 のどちらでも動くようなら、あとは「4.7と8、どちらを購入するか」と判断方法は同じです。
(2) 32bit と 64bit どちらにするか
ところで、 Windows 7 にも Windows 8 にも、32bit と 64bit の2種類のOSがあります。
32bit と 64bit では何が違うかというと、CPUが1回で処理する情報量が異なり、 64bit の方が 32bit より処理する情報量が多いので、ソフトの動きも早くなります。
ならば、検討するまでもなく 64bit かというと、簡単にそういえないところがあります。
というのも、これまで使ってきたXP用のソフトは、ほとんどが 32bit のOS用に作られており、必ずしも 64bit に対応できるとは限らないからです。
ですから、いままで動いていたソフトが 64bit では動かなかったり、変な動作をすることがありますので、一概に 64bit がいいとはいえません。
Windows 7 の場合、アップグレードが可能かどうかの調査では 32bit と 64bit の両方について結果が出ていますので、動くソフトを確認してから 32bit と 64bit のどちらを選ぶか判断してください。無難なのはXPと同じ 32bit です。
また、64bit を選ぶなら、メモリが4GBないと性能を十分に発揮できないようですので、それよりも少ないメモリの場合は増設した方がいいでしょう。 32bit の場合はメモリが2GBあれば十分です。
なお、新しく購入する場合の説明では、32bit と 64bit の違いに触れませんでしたが、今購入できる Windows 7 と Windows 8 のパソコンのほとんどが 64bit のようです。
「32bit がどうの、 64bit がどうのとせからしか。」とお思いのあなた。
そんなあなたは、新しく購入する方がいいようです。
では、続きは次回。