新オンライン申請システムは怖くはなか (2011.1.4)


あけましておめでとうございます

 

年末になるまではボーッとして過ごし、一転あわただしい年末を送ったワタシは、新年の休みになってやっと新オンライン申請システムを勉強し始めました。もっとも、体験版申請用総合ソフトは前にインストールして、ちょこちょこいじってはいたのですが、年末になって突然このソフトが起動しなくなり、原因もわからないので、そのままほおっていました。

年も明け、元日にはニューイヤー駅伝を、2日〜3日には箱根駅伝をしっかり見ながら勉強をし、法務省が作成した資料と、日司連が作成した資料を読んでみて、ソフトが起動しなくなった原因もわかり、現行システムから新システムに切り替わる際のこともおぼろげながらわかってきました。

では、現時点でワタシが把握している点をご報告します。

 

1.ソフトが起動しないこと

知っている方もいるかと思いますが、この原因は、このソフトが重複して起動しないようにするために起動時に造られる「ShinseiyoSogoSoft.lock」というファイルが、いたずらをするせいです。

詳しい話は、法務省の「体験版申請用総合ソフトのFAQ」の項番16に記載してありますので、是非一度目を通してみてください。そこに書いてあるとおり、ソフトを再度起動できるようにするためには、このファイルを削除しなければなりません。ですから、パソコンにあまり詳しくない人にとっては、結構怖い作業かもしれません。

資料をよく読んでみると、このファイルが造られる理由は、同一事務所で複数の人(たとえば、本職と補助者)が別々のパソコンでこのソフトを使う場合に必要だからということなので、実用版でも同じ現象が起こると思った方がいいようです。

是非法務省は、このファイルを簡単に削除できるバッチファイルを提供してほしいものです。(もっとも、ディスクトップにデータフォルダへのショートカットを作る作業ができる方は、そのアイコンをクリックするだけでデータフォルダを開くことができますので、簡単に削除できるのですが・・・。)

 

2.現行システムから新システムに切り替わる際のこと

新オンライン申請システムは2月14日から稼働し、同時に現行のオンライン申請システムは廃止されます。では、現行のオンライン申請システムが稼働を止める2月10日午後5時15分までに登記が完了しなかった申請はどうなるのでしょうか。私たちはどう対応すればいいのでしょうか。

答えは、「何もしなくていい」です。
何もしなければ、自動的に、2月14日以降は紙申請と同じ処理に切り替わります。登録免許税の軽減措置はそのまま適用されます。

せっかくオンラインで申請したのだからオンライン申請で終わりたいと思う人は、「申請用総合ソフト」 で「オンライン処理申出様式」というものを作成し、2月14日の開庁時間内(この一日だけです。)に新オンライン申請システムでこれを送信すれば、以後の手続が新オンライン申請システムで処理されることになります。

 

3.1月17日から2月10日までの4週間内にやること

1月17日から新オンライン申請システムを利用するための準備をすることができます。(パソコンに自信のある方は、β版を使うと、今でも予行演習ができます。)準備することは次の通りです。

(1) 申請者情報の登録

新オンライン申請システムで、再度申請者情報の登録をする必要があります。これは、現行のオンライン申請システムを利用する前に行った「ユーザ登録」と同じ作業ですので、簡単です。もちろん同じIDとパスワードを登録することも可能です。

1月17日から開設される新オンライン申請システム専用のホームページから登録します。

(2) 「申請用総合ソフト」のインストールと申請書作成の練習

たぶん、体験版とそう大差は無いと思いますので、新オンライン申請システムで使う「申請用総合ソフト」のインストールはとても簡単です。現行のシステムのような煩わしい環境設定をする必要がまったくありませんし、市販のソフトなどのインストールとやり方が似ていますので、ほとんどの方が難なくできると思います。

ソフトの使い方も、最初のうちは戸惑うかもしれませんが、そう難しいものではありません。申請書を2〜3度作るうちに操作には慣れるでしょう。申請書や添付書類を格納するフォルダはソフトが自動で作ってくれますので、データの管理も簡単になっています。煩わしかった登記識別情報格納ファイルの作成も大変やりやすくなっていますので、特に司法書士の方にとってはありがたいことです。

また、このソフトは、電子署名を含め、送信以外の作業がオフライン(インターネットにつながっていない状態=新オンライン申請システムが稼働していない時間帯)でもできますので、夜中でも早朝でも練習することができます。朝早く目が覚める歳のワタシにとって、ありがたいことです。

なお、現行の「申請書作成支援ソフト」で作ったデータは、「申請用総合ソフト」では使えません。変換ソフトがほしいところです。

 

新オンライン申請システムになったら、環境設定をし直して、新しいソフトも使わなければならなくなるし、どうしよう。・・・・・と思っているあなた。

「新オンライン申請システムは怖くはなか。」です。

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