先日、他県の登記所に、会社の登記をオンラインで申請しました。
万全を期したつもりが、補正の通知。それも、最悪の「添付書類の差し替え」補正です。どういう内容の書面かは、恥ずかしいので伏せます。
仕方がないので、早速申請書作成支援ソフトで補正書を作成します。
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補正事項
申請書の添付書類として,次のものを差し替える。
○○を証する書面
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オンライン申請システムにログインし、電子署名をして送信。「処理状況一覧」の画面で補正書が到達したことを確認します。
念のため、登記所に電話をして、補正書を送った旨と、明日差し替え書面を持参する旨を伝えます。そうしたら担当官曰く、「書面の差し替えは、『書面による補正』にあたるので、紙の補正書と届出印を押した会社からの委任状も持参してください。」
書面差し替えの補正を初めて体験するワタシは、何の疑問も抱かずに、紙の補正書と補正に関する委任状を作成して、翌朝早く出発しました。
しかし、高速道路を走りながら、ふと疑問が頭をかすめます。
「今回の補正の仕方は、オンラインで補正書を送っているのだから、書面による補正ではなく、オンラインによる補正じゃなかとかなぁ。」
会社に立ち寄り、持参した書面に押印をしてもらい、登記所へ向かいます。
登記所に着いて、初めて会う担当官に、紙の補正書、委任状、差し替え書面を提出し、補正は終了。そこで、頭の片隅にある疑問点を聞いてみました。
「今回の補正のやり方は、オンラインで補正書を送っていますので、書面による補正ではなく、オンラインによる補正になるのではありませんか?」
「いや、書面による補正です。例えオンラインで補正書を送っていても、書面を差し替えるときは書面による補正になります。通達もあります。」
「その通達は、オンラインで補正書を送った場合には当てはまらないのではないですか?」
「いいえ。オンラインで補正書を送っても、書面を持ってきた人がオンライン申請をした本人かどうかわかりませんので、届出印が押された委任状でもって、本人かどうかを確認する必要があります。」
「そうですか。わかりました。」
気が弱いワタシは、それ以上突っ込むことを止め、登記所を後にしました。
「折角遠出をして来たんだから、水族館でも見ていくかぁ。」
仕事を忘れて、しばしお魚さんとおしゃべりをし、イルカを操るかわいいお姉さん達に満足して、帰路につきました。
しかし、どうも心に引っかかっています。
仲間に今日のやり取りを話すと、「その担当官は、勘違いしとるとでは?」。
皆さんはどう思われますか?