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最後に、 「XML署名ツール」を使って電子化された図面(XMLファイルやTIFFファイル)に電子署名をする方法を説明します。
これは、PDFファイルにした調査報告書などへの電子署名(PDF署名)とは異なり、XML署名と呼ばれる電子署名です。
なお、ここでの画像はTIFFファイルの建物図面に電子署名をしているときのものですが、地積測量図の場合も全く変わるところはありません。
また、申請書総合ソフトの電子署名ツールを使って電子署名をする場合のやり方は、「申請用総合ソフトで電子署名」の「4.図面ファイルへの署名 その1」と「5.(同じく)その2」を見てください。
画像は前半は Windows XP で、後半は Windows7 です。
まず、PDF署名との違いを説明しましょう。
それは、電子署名後のファイルの数が違うということです。
PDF署名は、PDFファイルに変換した電子情報に、直接電子署名の処理をしますので、署名後のファイルは1つです。
しかしXML署名の場合は、署名の対象となっている地積測量図や建物図面のファイル(これを、「署名対象ファイル」といいます。)とは別に、同じフォルダ内に署名情報を含むファイル(これを、「XML署名データファイル」といいます。)が別個に作成されますので、署名後は2つのファイルになります。
そして、この「署名対象ファイル」と「XML署名データファイル」の2つのファイルがセットになって、「電子署名済みの図面」として取り扱われます。ですから、申請情報に図面を添付する際は、常にこれらの2つのファイルを同時に添付しなければなりません。
どちらかを添付し忘れると、登記ができませんので充分注意してください。
では、XML署名の準備をしましょう。
まず、保存した電子図面を、オンライン申請用のフォルダにコピーします。
なお、コピーをせずに、電子図面を作成したときに保存したフォルダの中で、電子署名をすることももちろん可能です。
しかし、このフォルダの中にはほかにもいろいろなファイルが存在するでしょうから、その中で電子署名をすると、申請情報に図面を添付する際に、「XML署名データファイル」を添付し忘れる確率が高くなります。それで、なるべくオンライン申請用のフォルダを別に作って、その中で 電子署名をすることをお奨めします。
では、やってみましょう。
TIFFファイルを保存したフォルダを開きます。
次に、オンライン申請用に作ったフォルダの中の、添付書類を入れるフォルダを開きます。
カーソルをTIFFファイルに合わせて、マウスの左ボタンを押し(ドラッグ)、
そのまま、添付書類を入れるフォルダまで移動して、
左ボタンを放すと(ドロップ)、TIFFファイルはコピーされます。
コピー元のフォルダを閉じます。
続いて、XML署名ツールのアイコンをクリックして、
XML署名ツールを起動します。
この窓の中に、先ほどのTIFFファイルを落とします。やってみましょう。
エクスプローラで、TIFFファイルにカーソルを合わせて、マウスの左ボタンを押し(ドラッグ)、
そのまま移動して、
窓の上で左ボタンを放すと(ドロップ)、
TIFFファイルは窓の中に取り込まれます。
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【参考】
なお、このようにドラッグとドロップを使わずに、画面右上の[追加]をクリックして、
エクスプローラ画面からファイルを取り込むこともできます。
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署名するファイルが取り込まれたら、[署名実行]をクリックします。
そうすると、電子証明書を選択する画面が現れますので、[参照]をクリック。
電子署名に使う電子証明書を選択して、
[開く]をクリックすると、
電子署名の準備ができました。
「PINコード」の枠に、PINコードを正しく入力し、
[署名実行]をクリックします。
しばらくして次の画面が出たら、電子署名は成功です。
[OK]をクリックして、
終了します。
フォルダの中を見てみると、TIFFファイルの他に、「XMLドキュメント」というXML署名データファイルができています。
最初に説明しましたように、この2つのファイルで1つの「電子署名付き図面」です。
この2つのファイルを、一緒に申請情報に添付します。
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