久しぶりに研修会の講師をしました。
最初に考えたお題は、
Windows XPから7、8へ
「つれづれ」でも何度か取り上げたことがありますが、来年XPのサポートが終わるので、対応を呼びかけるための内容です。来年3月までには、一度はお話しをしておかなければならない内容ですので、この時期に取り上げるのはまず順当なことでしょう。
しかし、レジュメを作っていくうちにハタと考え込みました。
というのは、今でもXPを使い続けている会員は多く見積もっても全会員の3割くらいでしょうから、その会員のためだけの内容というのは、既に7や8に乗り替えている会員にとっては時間の無駄というものです。
いかにワタシが、「研修会の講師は、『会員のために』何を話すべきか・・・も大切だが、『講師として』何を伝えたいかが重要」・・・と常々思っていても、「出席者全員に対して」ではなく、「出席者の3割の会員」だけしか興味のないお話しをすることには、少し気が引けます。
だって、ワタシ自身「研修会に参加するのは、会員としての義務ではなく、会員の権利だ。」と思っていますので。
せっかく権利を行使して来てもらうのだから、それに見合うだけのお話しはしたいものです。
そこで、おそらく全員に関係するだろうと思われるセキュリティの話しを中心にして、最後にワタシが今はまっているLinuxのことをお話しすることにしました。
お題は、
Windows XPから7、8&Linuxへ −セキュリティ問題を中心に−
なにしろ、昼食後の講義ですので、たとえ興味ある話しであっても、睡魔に襲われる時間帯です。
ましてや、本を読んでるだけでも眠たくなるようなセキュリティの話しです。聞く方も大変だろうなと、いらぬ心配もしてしまいます。
実際、講義中に居眠りを始める人もあちこち目に付きましたので、なるべくその人たちの気持ちよいひとときを邪魔しないように、やさしくやさしく話しをしました。
結果、数名の方がLinuxに興味を持ってもらったようです。
「数名?」
「講師として、そぎゃんこつでよかつや。」
とおしかりを受けそうですが、いいのです。
馬を水辺に連れて行っても、水を飲むか飲まぬかは馬の気持ち次第です。
こういうすばらしい世界もあるということをお伝えしたのですから、それを利用されるのもされないのも、後はお聞きになった会員次第です。
おおっと、決して熊本会の皆様が「馬」だという意味ではありません。