14.登記識別情報提供様式の作成・添付
(順位番号の入力)

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では、登記識別情報提供様式を作成しましょう。

登記識別情報提供様式は、必ず申請書にすべての情報を入力し終わってから、最後に作成します。

というのも、申請用総合ソフトは、申請書に入力されたデータをそのまま登記識別情報提供様式に転写してくれるからです。

申請用総合ソフトでもっとも優れた改良点の一つが、この機能です。

なお、今回の例では、土地については登記識別情報を、建物については登記済証を添付しますが、もしすべての物件で登記済証だけを添付する場合は、ここでの説明は必要ありません。その場合は「16.登記済証の添付」へ進み、「3.登記済証のみ添付する場合」から先を読んでください。

では、早速やってみましょう。


1.登記識別情報提供様式の作成のための準備

(1) 登記識別情報提供様式の呼び出し

まず、登記識別情報提供様式を呼び出しましょう。

これは、とても簡単になりました。

「申請書作成・編集」画面で、義務者の欄を表示します。


登記義務者の入力枠の右下にある[登識提供様式作成](何でこんなに縮めてしまったんでしょう。[識別情報提供様式作成]でも、この大きさのボタンなら表示できたでしょうに。)をクリックします。

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そうすると、「登記識別情報提供様式作成」画面が現れます。

この画面で、登記識別情報提供様式を作成します。


この画面の左上を見ると、件名が表示され、

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登記義務者の表示も転写されています。


また、画面右上を見ると、登記の目的や登記権利者の表示も入力されています。


旧オンライン申請システムで、申請書作成支援ソフトを使いながら、「何で、同じこつば何度も入力せんといかんとだろか。」とブツブツ言いながら登記識別情報提供様式を作成していたことを思うと、まるで夢のようです。

しかし、最初からこういう風に作るべきだったのでしょう。


(2) 登記を特定するための情報について

ところで、登記識別情報提供様式を作成する場合、登記識別情報のほかに、その登記識別情報が交付された登記を特定するための情報を入力することが必要です。

旧オンライン申請システムでは、特定するための情報として、受付年月日と受付番号を入力する方法だけしかありませんでした。そのため、受付年月日や受付番号をいちいち入力していました。

しかし、申請用総合ソフトでは順位番号だけで特定ができるようになりました。

これは、大変ありがたいことで、入力する情報を極端に減らすことができます。

それで、これからの説明では、1番目に順位番号で特定する方法を説明し、2番目に項を改めて受付年月日と受付番号で特定する方法を説明したいと思います。

なお、実際に作成するときはどちらの方法を使っても構いません。

あなたが実際にやってみて、どちらの方法を使うかを決めてください。

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2.順位番号で特定する方法

順位番号を使う場合、順位番号を必ず全角数字で入力しなければなりませんので、注意してください。

というのも、全角入力と半角入力を自動的に判断できるというのがこの申請用総合ソフトの大きなウリなのですが、順位番号の入力だけは、何故だか自動で切り替わらなず、半角で入力されるためです。

それでは、順位番号で特定する方法を説明しましょう。


(1) 必要な情報の入力

今回の例では、土地について登記識別情報がありますので、「登記識別情報提供様式作成」画面で、土地が選ばれていることを確認し、


「甲/乙」と表示のある下の[V]をクリックします。


メニューが出たら、今回は所有権に関する登記識別情報ですから、[甲区]をクリックします。


「甲/乙」の表示が[甲区]に変わったことを確認し、「受付/順位」と表示のある下の[V]をクリックします。


メニューが出たら、[順位番号]をクリックし、


「受付/順位」の表示が、「順位番号」に変わったことを確認します。


右に移動して、「順位番号」と表示のある下の枠をクリックします。

そうすると、白抜きになって入力ができるようになりますので、


入力方法を全角入力に切り替えて(キーボードの左上にある「半角/全角漢字」キー、或いは「半角/全角」キーをクリック)、順位番号を必ず全角数字で入力します。



なお、半角入力のまま順位番号を入力して[設定]をクリックすると、次のエラーメッセージが出ます。*1


使い始めた当初、申請用総合ソフトの入力の自動切り替え機能を全面的に信用していましたので、このメッセージが出ても意味がわからずに困惑したものでした。

*1  バージョンアップ(1.4A→1.5A)で、自動的に全角文字入力になるように修正されました。


これで、順位番号で特定できるようになりました。

続いて、登記識別情報を入力します。

中程に戻り、「登記識別情報入力」と表示され箇所で、


入力時の登記識別情報の表示方法を選択します。

これは、あなたの好みで選んでください。

ワタシは、間違いたくないので、常に[すべて表示する]をクリックし、登記識別情報が見える状態で入力をしています。

少なくともワタシの事務所には、仕事の最中に「入力文字を背後から見」るようなスタッフはいませんので・・・。(^_^;)


右に移動して、「登記識別情報」と表示のある下の、一番左側の枠をクリックします。

そうすると、白抜きになって入力ができるようになりますので、


登記識別情報を入力していきます。


すべての登記識別情報が入力できたら、


必要な情報の入力は終わりです。


(2) 不要な情報の削除

今回の例では、建物は登記済証を添付しますので、建物の情報を削除します。

建物の情報の列をクリックし、青く反転したら、


[物件削除]をクリックします。


次の画面が出ますので、[OK]をクリックすると、


建物の情報は削除されます。


(3) 入力した情報の確定

これで、必要な作業が終わりましたので、最後に[設定]をクリックします。


元の画面に戻り、登記識別情報提供様式の作成は終了です。


と同時に、申請書に登記識別情報提供様式が自動的に添付されます。

確認してみましょう。

「申請書作成・編集」画面の右上の[-]をクリックして画面を縮小し、


メイン画面が見えるようにすると、


確かに、「添付ファイル一覧」の窓に「登記識別情報提供様式」と表示されていることが確認できます。

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