2.「データが壊れる」とは

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本題に入っていきましょう。

では、「データが壊れる」とは、具体的にどういったことなんでしょうか。

これがわかれば、どういう風にバックアップすればいいかがわかります。


「データが壊れる」とは、大きく分けると、次のようなパターンがあります。

  1. 人為的に壊れる
  2. 論理的に壊れる
  3. 物理的に壊れる

一つずつ見ていきましょう。


1.人為的に壊れる

今まで調子よく動いていたパソコンが、ある日調子がおかしくなった。・・・・ということはありませんか?

ワタシのパソコンは、昨年末に突然画面いっぱいに小さな縦線入るようになり、そのうち画面の色が変わり、終いにはブルー画面*1と横文字のメッセージが出て、パソコンが正常に立ち上がらなくなりました。あわてたワタシは、OS(Windows XP)の再インストール(リカバリー)をしてしまいました。*2

ところで、OSを再インストールすると、OSの入っているドライブ(通常はCドライブ)のデータは全部吹っ飛んでしまいます。データ保存場所として Windows が提供しているマイドキュメントと呼ばれるフォルダは初期設定ではCドライブにありますので、マイドキュメントのデータも吹っ飛びます。

こつこつと一生懸命作ってきた大切なデータが、一瞬にして無くなってしまいます。

ある日突然パソコンの調子がおかしくなり、ワタシのように中途半端にパソコンのことを知っているような人に限って、ためらわずにリカバリーをしてしまうことはたまにありますし、その結果データが消えてしまったという話、実際にもあるようです。ご愁傷様です。

*1 ブルー画面とは、回復可能なトラブルを知らせる画面です。ちなみに赤い画面がでたら、CPUなどが壊れたりして回復できないトラブルで、過去にワタシは一度だけ経験があり、そのときは保証期間内だったのでCPUをそっくり取り替えてもらいました。

*2 今回おかしくなった原因は、ビデオボードと呼ばれる画像を処理するハードウエアが壊れたためでしたが、それは後でわかったこと。そのときは訳がわからず、あれやこれややってみて、どうにもならなくなって、OS(Windows XP)の再インストール(リカバリー)をしてしまいました。

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2.論理的に壊れる

特定のファイルが突然開けなくなった。例えば、先日ワードで作った大切な文書が開けなくなった・・・といったことは、多くはありませんが皆無ではありません。

これは、そのファイルが、何らかの原因で壊れてしまったということで、普通はどうしようもありません。

一月も二月もかけて作った大切なファイル−−−例えば、裁判所から依頼されてやっと作り終えた鑑定書が突然開けなくなり、もう一度最初から作り直さなければならなくなったら、泣くほかありません。


3.物理的に壊れる

昨日まで動いていたパソコンが、ある日突然動かなくなった。そういえば、最近パソコンから変な音が出ていたなぁ・・・というとき、大抵ハードディスク(以下、「HDD」と表現します。)が壊れています。

ワタシも、数年前ノートパソコンで同じ経験があります。ノートパソコンは、HDDがとても小さく、また持ち運びますから衝撃を受けることが多く、とても壊れやすいものです。

ディスクトップでは、十数年前に一度壊れたことがありました。最近のHDDは作りがいいのか、滅多に壊れることはないようですが、これまた皆無ではありません。

で、HDDが壊れたときは、パソコン内のデータは一瞬にして無くなります*3

ある日突然、業務用のデータがすべて消えてしまった・・・・・。

・・・・・

あなたなら、どうします?


では、そうならないためにはどうするか。順を追って説明しましょう。

*3 正確に言うとHDDにデータは残っていますが、パソコンは立ち上がらなくなり、データが読めなくなくなります。素人でデータを取り出すことがほぼ不可能になりますので、PCの専門業者に頼んで、有償で取り出して貰うことになります。

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